えーい、論文を勝手にまとめてやる!
※決して私の解釈はあてにせずに元の論文を見てください。 そして著作権とかに引っかからないか心配・・・ 今日読んだのは、 短距離走における主観的強度と客観的強度の対応性 ― 中学生男子を対象として― スポーツ教育学研究Vol17.1997.pp29-36 大阪国際女子短期大学 小倉幸雄ら 研究の目的 中学生に70%、80%、90%、100%の努力度(=主観的強度)で走らせたら、 実際の速度(=客観的強度)はどう変わるんだろう? これが分かったらきっと現場で生かせるよ。 って感じですかね。 結果と考察 100%の努力度で走った時の速度を100%とすると、 10%努力度が変わると速度は3.5%変化する。 過去の実験で、大学生の陸上選手を対象とした同じ研究があり、 そこでは10%努力度が変わると速度は約6%変化した。 →中学生でも努力度を変えることで速度のコントロールはできるが、 経験が少ないためあまり上手に出来ない。 速度が変わる原因はピッチの変化で、努力度が高くなるほどに ピッチが上がる。 →これは過去の研究にも一致する。 ピッチが変化した原因は、接地時間と滞空時間が変化したから。 努力度が上がると接地時間と滞空時間を短くしてピッチを上げている。 動きを見てみると、100%の努力度で走った時は、 ・他の走りに比べて脚を速く動かしているし、腿が高く上がっている。 ・接地中の膝の曲げ伸ばしが少ない、足首が固定されているなど 世界一流選手の分析結果に近い動きをしている。 →経験を積んだ大学生競技者ならば、8割~9割の努力度で走った時が 技術の改善がしやすいけれども、 中学生は100%努力度の走りとそれ以外の走りは別の動きをしているので、 技術を身につけたければ、100%の努力度で走らせるのがよい。 こうでもしないと論文読む気が起きません。 読んだとしてもすぐ忘れてしまうし(涙) 意識と実際の動きのズレについて調べていてこの文献に出会いました。 主観と客観が一致するためにはかなりの訓練が必要です。 例えばこの研究のように努力度と速度を一致させるような経験を積まなければ、 いつまで経っても意識と実際の速度のズレは大きいままです。 つまり思い通りに動きを変えることができていないということです。 自分の動きをビデオにとって、後からフォームチェックするいったようなことも 主観と客観を一致させるためのトレーニングのひとつといえるでしょう。 これならビデオさえあれば誰にでもできます。 これに似たようなトレーニングの効果について今度は調べたいと思います。
by taji-kistan
| 2005-09-20 22:04
| 日常の出来事
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