人気ブログランキング | 話題のタグを見る

たじキスタン・コーチの説教

母校の高校生と練習してきました。
今日は軽くキレたというか説教をしてしまいました。


スプリントドリルをやっていたのですが、
明らかに全員の動きがバラバラです。

たまらず、ストップをかけて
どんな意味があるのか聞いてみると、
誰も答えられません。

先生から習ったんでしょ?
と質問をすると、

先生はいないことが多いからよく分かりません
という答えが返ってきました。

そこでカチンときた、というよりこのチームの今の状況を悟りました。
強くなることへの貪欲さが決定的に欠けているのです。

分からないなら、リーダーは責任もって先生に聞いてからみんなに教えろよ
とか、
意味もわからず練習してたらこの何十分か無駄な時間になるぞ
とか、
分からないことをほったらかすのが一番やってはいけないことだよ
とか、
そういえば、私が教えるときも分からないくせに誰も質問にこないじゃないか・・・

先生がいる前でちょっと強い口調で怒ってしまいました。

練習から帰ってきて見たDVDの特典映像の中で、
監督がアメリカ映画を指して

「恵まれすぎた環境は創造性を奪う」

というコメントをしていて、
タイムリーだったのでとても心に残りました。

いろいろな知識を教えすぎて
生徒たちが考えなくなっているのだろうか

そんな気もしてきました。


私が高校に入学したときは、
走りに対する知識はほとんどなくて、

合宿等で動きを習ってくると、喜んで練習に取り入れて、
ああでもないこうでもないと試行錯誤してきました。

今いろいろ勉強をして、
あの時こういう知識を知っていればよかったな
と思って教えるわけですが、
なかなかそれがうまくいきません。

特に、生徒側とコーチ側のモチベーションがシンクロしないと
どんな熱い指導も煙たがられるだけです。

かといって、やる気がない生徒にやる気のない指導をすると
当然チームとして弱体化の一途をたどるだけです。

このギャップを埋める術、
やる気がない生徒にやる気を出させること
がまだ私にはできていないと思います。

指導は本当に難しいです。
by taji-kistan | 2006-01-04 20:11 | かけっこ【2007更新停止】
<< ベルヴィルでスィングしてランデ... 懐かしい顔ぶれ >>