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噂のあの本『下流社会』

流行になっているらしい『下流社会』、

その壮大なタイトルにつられて購入しちゃった。

新刊で読み物を買ったのは、『馬鹿の壁』以来かな。

感想は・・・正直おもしろくない。

なんか内容の薄い論文を読んでいるようだった。

現状報告レポートにありきたりな考察が加えられている感じ。

最後の提言も、そんなこと誰でも考えつけるじゃん

というレベル。

たぶんメッセージが弱すぎるんだね。

それは分かってるから、

なんかもっと魂を揺さぶられる

鋭い表現が欲しいんだよー

と、常にもどかしい気持ちで読んでたので

すっきりしないまま読破・・・

さすがに年収300万では結婚できない、

という結果を見て、身が引き締まったけどね。

とはいえ、ありきたりで単純な内容だからこそ、

売れたのかもしれないね。

漠然とした不安だったものが

具体的に数値になって出てきちゃったから、

やっぱり階層の固定化は進んじゃってるんだー

ってみんな納得してるのかもしれない。

でも、結局この本に現実を変える力はないでしょ。

この本は不安をあおっているだけ。

この本を読んでも、

危機感を覚えて頑張る人と、あきらめる人とで

余計階層化が進むだけなんじゃないかな?

ちょっとシビアな読書評になっちゃった(汗)
by taji-kistan | 2006-01-19 23:07 | 図書室
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