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会社の品格

カンパニーの語源はイタリア語のカンパーニャ「パンを分け合う人々」。福沢諭吉が「会社」と翻訳した。
会社は放っておくと経済合理性に走り内部にしか通用しないルールを作る。だから、外の社会に通用するルールで律しないといけない。
社員は自分の時間を会社に投資している時間投資家だ。※この会社に自分の時間を投資する価値はないと判断されたら社員に選ばれない会社になり、その会社に未来はない。
一人ひとりの社員はとてもまっとうなのに集団になると歪んだ空気や体質を生んでしまう。
孔雀の例。子孫を残すにはより立派な羽を持ち目立つことだが、外敵にも見つかり、狙われやすくなる。内側と外側の論理は違う。
経済合理性だけではなく使命や目的が必要。例えばリンモチは「社員のモチベーションをどのように高めていくかによって企業の競争力が変わる」というメッセージを発信している。
売上は市場での共感の総量。利益は市場から与えられた未来
総合○○業と称していろんなことをやっていれためにメッセージがぼやけてしまっている会社は少なくない。
お金だけでは人は動かなくなった。なんでもいいので共感できるものを作れ。共同幻想の軸
人間という字は人の間と書く。組織の問題も人の間で起こることが多い。
成長期にはカリスマ依存性、戦闘疲弊症、マネジメント不全症、視野狭窄症がある。
成熟期には顧客視点欠落症、当事者不在症候群、既決断感蔓延症、セクショナリズム横行症
小笹流リーダーシップ「ある目的の実現に向けて人々に影響を与え、その実現に導く行為」
すごい、素敵、ありがたい、ブレない、厳しい、がリーダーのキーワード
時計は千円出せば買えるが数十万円する時計が売れる。※自分もそう思う
ポータブルスキルが求められる。
納得感、使命感、効力感、普遍性、貢献感、季節感が仕事の品格を決める。
辞めやすい会社を作って残ってほしい人間の維持に力を使え。※辞めやすいとは次のキャリアに気持ち良く移行できるとかリスクが少ないとそういうことだと思う。
評価で大事なことは納得感。
☆きっとこれを読む人は馬鹿上司を持って苦労している志しの高い若手のはず。それ故に、この本を読んでそうだよねと納得する反面、うちの上司に言ってもムダだなという諦めを感じてしまうだろうと思った。上司に理想をぶつけるにしても理想を求めて、転職・あるいは起業するにしても莫大なエネルギーとリスクがいる。残念ながら、今そこにある危機に対する対処法は一切ない。自分が数年後に部下になる際に知っておくべき心がけといったところか。
by taji-kistan | 2008-12-20 18:15 | 図書室
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